岡崎市総合雨水対策計画について: 大雨から'いのち'と'くらし'を守る

摘要

岡崎市は、愛知県のほぼ中央部に位置し、江戸幕府を開いた徳川家康公生誕の城「岡崎城」の城下町として繁栄してきた、人口387,887人（平成31年4月1日現在）の中核都市です。市の中心部は、矢作川と乙川の合流地点に位置し、古くから内陸水運が盛hで、水の恵みを得て都市の基礎が築かれてきました。それは同時に水害と治水の歴史でもあります。岡崎城の対岸に位置する久後崎の地は、その低地域を「流れ久後」と呼び、家屋を建てることを戒めてきましたが、明治15(1882)年の豪雨では、堤防の決壊により約3,000haが浸水し43名が犠牲になったと記録されています。その後、堤防は本格的に改修され、当時の治水工事の様子を伝える「三郡輪中治水碑」（写真-1)や犠牲者の名前が刻まれた「溺死者追悼碑」（写真-2)が建てられています。