IoTを活用した河川•下水道のシームレスモデルによるリアルタイム浸水予測手法の開発

摘要

2017年の九州北部豪雨、2018年の西日本豪雨をはじめ、集中豪雨による水災害がほぼ毎年発生している。気象庁によれば1時間に50ミリを超える降雨の発生回数は1976年から2017年までの統計期間において10年平均で約1.4倍に増加しており、整備水準を脅かしている。ハード対策の充実は時間的、経済的に限界があるため、相対的にソフト対策の果たす役割が大きくなりつつなっている。近年ではレーダー雨量の高解像度化や気象数値予測時間の延長化が進み、これらの観測，予測情報を活用したソフト対策、都市浸水予測への期待は大きい。