健康づくりのためのウォーキング環境の評価ツールの開発

摘要

わが国では高齢化の進展により増大傾向にある医療費等の社会費用の抑制が急務の課題である。地方自治体ではウォーキングイベントへの参加や健康に関する講習会への参加に対するポイント制度などを併用し，市民の運動量（歩数）の増加を支援する施策を実施している。ウォーキングの実践には，イベントなど機会と実践する場が必要不可欠である。本研究では，地方自治体が市民と協働して作成するウォーキングコースの作成支援を目的に，既往研究（木下ら，2015)において提案した健康面と環境面からなるウォーキングコースの評価指標をもとに，GISを用いた作成支援システムを構築した。さらに，本システムを用いて，市民グループとのワークショップ(WS),アンケートを通じて，新たなコース提案を行った。