AIに人間の代わりが勤まるか

摘要

最近，AI(人工知能)関連の記事をよく見かけます。特に，囲碁でAIが世界チャンピオンに勝った，AIを搭載した家電や自動運転車の販売が開始された等，われわれの生活にも入り出したのだなと実感しています。一方，囲碁では，負けた際の打ち手に至った経緯がブラックボックスでわからない，短文投稿サイトのツイッターでユーザーと会話するAIが不適切な発言を行ったため，ツイート開始から1日も経たないうちにつぶやきが停止された，自動運転車が車線変更をした際，前方のトレーラーを標識と判断し事故を起こした等の課題も見えてきました。AIは，ビックデータを元に自分で学習し，判断基準を構築していけるのが強みですが，悪い情報が多いあるいは情報量が少ないと，偏った判断を行ってしまう可能性があるのと，なぜそのような判断を行ったかが見えない為，不具合があった際のリカバーが簡単ではないとの意見があります。人間の場合は，まず倫理観を持ち合わせている動物であるのと，情報量が少ない場合はリスクを考えて幅のある判断を行える点が，AIと異なっているのではないかと思います。