陸前沿岸地方におけるスレート民家の屋根構法と造形意匠石巻雄勝大須Ｋ住宅をもとに・その２

摘要

陸前天然スレートは、東北地方の地域資源と近代建築史を特徴づける素材の一つであり、明治20 年前後から全国の近代洋風建築に用いられる一方、やや遅れて産地周辺の民家建築（主屋から作業屋・厠まで）に天然スレートが用いられ、独特な集落景観をみせている1)2)。