月面のメガソーラー発電: 月太陽発電「ルナリング」構想

摘要

雲や大気の無い広大な場所を有する月面は太陽発電に適している。そこで発電した電力エネルギーを地球に送って利用するシステムを構築すれば,全世界で消費されるエネルギーをすベて賄うことも可能である。また,地球環境や資源などに関連した問題も一挙に解決できる。このような構想を実現するためには,月面上に敷設する太陽電池や月から地球へのエネルギー伝送施設などが重要な要素システムとなる。本報では,これらの要素システムを中心に構想の概要を紹介する。