ニューマチックケーソンによる深さ70m大深度立坑築造工事

摘要

東京都の下水道事業では，水再生センター再構築時に不足する水処理能力を他の水再生センターで補完するとともに，地震等の災害時における水処理·汚泥処理のバックアップ機能の確保を目的とする連携事業を推進している。その一環として，東京南部地区において2か所の水再生センター間をつなぐ連絡管を構築する事業において，シールドトンネルの発進立坑をニューマチックケーソン工法により施工した。本立坑は，ニューマチックケーソン工法としては日本で最大級の深度である。本稿では，大深度のニューマチックケーソン工法の施工に関して，設備や施工管理，沈下精度向上および沈下促進対策などについて紹介するものである。