京都市美術館(京都市京セラ美術館)の耐震改修: 現存する国内最古の公立美術館の再整備

摘要

京都市美術館は、昭和3年(1928)に京都で挙行された天皇即位の大礼を慶祝記念する美術館として、財界はもとより、多くの市民の協力を得て、昭和8年(1933)11月13日に「大礼記念京都美術館」の名称で、日本で2番目の大規模公立美術館として開設された。本館建物は、設計競技の公募により、1等入賞した前田健二郎の設計図案を基に建設され、公立美術館としては現存する国内最古の建物で、帝冠様式を用いた近代建築として高く評価されてる。