コンクリート構造物の調査•点検診断: スマートインフラマネジメントシステム（i-DREAMs®)

摘要

首都高速道路は、総延長約320kmのうち、供用から50年以上経過した路線が全体の19%(約61km)、30年以上経過した路線が63%(約201km)と構造物の高齢化が進んで来ている。一方で、生産年齢人口の減少などの社会的な環境の変化により、構造物の維持管理を担う技術者が、今後不足することが懸念されている。このような状況を勘案し、首都高では、近年目覚ましい進歩をとげているICT(情報通信技術)、AI(人工知能）、IoT、ロボット技術などを活用し、維持管理の生産性の向上を図ることにより、持続可能なインフラを実現するスマートインフラマネジメントシステム（i-DREAMs: intelligence-Dvnamic Revolution for Asset Management system)を開発し、その運用を2017年度から開始した。本稿は本システムの概要を中心に紹介する。