インフォーマル

摘要

人類にとっての新たな関心事は、複層化され触媒作用をもったパターンの力を認識することである。なぜなら、我々はその一部だからである。単純な分子構造の集まりから自然のランドスケープの空間的な旋回に至るまで、パターンは様々なかたちで我々の意識に深く刻まれている。我々がデザインするとき、我々は深く埋められた形態の原型との共鳴をつくり出している。我々はそれらの特性の部分であるがゆえに、我々はそれらを復活させることはできず、そしてそれらが我々にとって明白なものとなることもあり得ない。しかし我々は、我々の思考を簡単に理由づけの断片に切り分けてしまうことなく、勇気をもってその複雑にからみあった内部に踏み出していくこともできる。理由を直線的で定義可能なものへと分類するための合理的な価値体系の展開は、必ずしも正しいものではない。合理的であるということは、思考の世界の申のほんのわずかな部分であるにすぎない。それは便利ではあるかもしれないが、世界の真実の中にあっては必ずしも現実的ではないのである。