同潤会アパートに見る記憶継承の30年

摘要

もう12年も前のことになる。2003年3月末から3週間にわたって、再開発によって取り壊される直前の同潤会江戸川アパートの姿を一般の人々にー目見てもらおうと、見学会を開いたことがある。どこにも告知をしなかったにもかかわらず、ロコミだけで2,000を超す人が集まってくれた。この見学会のなかで、アバートの社交室で簡単なシンポジウムを開いた。その時の植田実さんのお話が、今も心に残っている。正確には覚えていないが、大体以下のようなお話だった。