住まないことからも考える

摘要

東京と仙台に住まいと仕事を持つ。最近始めたばかりの2拠点での暮らしで、それぞれの文脈と環境のなかで気に入った家に住んでいる。東京では桀60年余りの賃貸団地(公園に面していて◎)。仙台では両親の住まいとSOHOを兼ねたリノベーション住宅(欅並木に面していて◎)。住むことの根っこは、気に入っていること=居心地のよいことである。前職では、リノべーションを主軸に300世帯を超える住環境を企画、設計する機会をいただいた。集中的な縁と体験だった。今ある状況をなんらかの切り口でとらえ直し、再活用する。生き方•暮らし方は多種多用なのだから、住まいの選択•住まいづくりも千差万別。誰かにとっては魅力的でないことも、自分や家族にとってはお気に入りをもっと当たり前に。