タクティカル•アーバニズムとは何か

摘要

近年、パブリックスペースの利活用が注目を集めている。各地の実践によって、都市再生を再開発や公共空間整備といった手法だけでなく、ローコストで迅速に都市改善をする手法を全国的に試行しているとも言える。人口減少時代へ突入し、リーマンショックや東日本大震災を経験したことで、日本社会全体が再開発などの大きな投資に対して不安を覚え、慎重になってきている。しかし、戦後の経済成長期につくられた都市インフラや公共施設、建築は、更新の時期を迎え、新たな都市空間に再編していく時期を迎えている状況で、各地や個々の実践の中で、アプローチが変わってきているとも言える。