歴史的変遷と建築的特徴から見る芸術区の問題点北京798 芸術区における産業遺産の持続的あり方(2）

摘要

前篇では798 芸術区の歴史的変遷と各時期の建築的特徴rnを明らかにした。本編では現存する建築の特徴を歴史的変rn遷と合わせて捉え、産業遺産としての問題点を明らかにrnし、今後の課題を示す。rn2. 北京798 芸術区における歴史的変遷からみた現存すrnる建築の特徴rn　現存する建築の特徴を捉えるため、建物用途の変化、アrnクセス、外観の変化の三つの視点から現地調査を行った。rn用途の変化に着目すると、工場系、倉庫・機械系、事務系、rn住宅系として建設され、現在では商業、アート、商業・アーrnト複合系、住宅、そして空き家もみられる ( 表1)。アクrnセスは両側に歩道の整備がなされている表通りにおける、表通り以外の裏通りにおける< 裏通りrnアクセス> < 両方のアクセス> の３種がみられた( 表2)。rn外観は変化の程度により立面形状、立面塗装、窓形状、窓rn位置、扉形状、 扉位置が変化したものから変化のないものrnまでを見出し、順にLV1 〜6 で分類した( 表3)。