種々のサッカーボールの性能評価

摘要

近年のサッカーにおいて、ボールのパネル形状は年を追うごとに大きく変化しており、各国のプロリーグや国際大会によって使用されるボールの種類は統一されていない．パネル形状の変化は空力特性に大きく影響し、ボールが異なると特徴や特性、性能が変わってくるため、繊細なプレーが求められるプロの世界では試合に影響を及ぼしている．サッカーボールの研究の多くは風洞を用いた流れの可視化や力の計測のように静止したボールを扱うものが一般的であるが、本研究では実際の試合を想定したサッカーボールの飛翔実験を射出マシンを用いて行い、パネルの違いによる着弾点の違いを把握することでサッカーボールの性能評価を行った．