道路陥没危険度判定システムの開発と豊中市での検証

摘要

我が国では道路管理者が道路下に埋設されている下水道管，水道管，ガス管などのインフラ施設の設置に関しての道路占用の許可を与え，管理者はそれらインフラの計画的な補修等の際に占用者間の調整を行い，道路利用者への影響を減らすようにしている．しかしながら，近年，道路下に埋設されている下水道管路の老朽化等が原因で管が破損し，土砂の吸出しが発生し，このことが原因で地中に発生した空洞が道路陥没を誘発する不測の事故が多数発生している．道路陥没は，ひとたび発生すると大事故に至る可能性があるだけでなく，その補修等のために交通制限をかけるなど，都市活動への影響は大きい．