ロケット上段残滓の姿勢・運動計測

摘要

地球周回軌道上で寿命の尽きた人工衛星やロケット上段の残滓・破片などの宇宙デブリ（宇宙ゴミ）の増加が問題となっている．相互衝突により，その数が自然に増加するケスラー・シンドローム状態に至っていると各宇宙機関の解析結果が示しており，有人宇宙機や稼動中の人工衛星が宇宙デブリやその破片と衝突して致命的なダメージを受ける危険性が年々高まっている．そこで，宇宙デブリを軌道上から除去するロボット衛星システムの研究・開発が進められている．