土質材料の粒度計測に対する2 次元と3 次元画像処理手法の適用性に関する検討

摘要

台形CSG ダムやロックフィルダムの堤体工事では，品質管理として使用する土質材料の粒度管理を行うことが重要である．従来，粒度管理はJIS A 1102 によるふるい分け試験に基づいて行なっているが，近年，品質管理手法の合理化を目的とした2 次元，3 次元画像処理を用いた粒度計測による管理手法の開発が進んでおり，連続粒度計測の実用化が進み，現場での適用事例も増加してきている．そこで，本研究では，このような2 次元，3 次元画像処理を用いた粒度計測として，2 次元のデジタル画像を処理して粒度を計測する2 次元画像処理とステレオカメラより得られた3 次元の点群データを処理する3 次元画像処理を取り上げ，精度や計算時間の観点から両者の粒度計測への適用性評価を目的とした実験と解析を行った．