ささやき声の子音同定に対するスペクトル傾斜の影響

摘要

ささやき声は声帯振動を伴わずに発声されるrn音声であり，その明瞭さは通常の音声に比べてrn低下する。先の研究では，ささやき声，おrnよび通常音声の音源を雑音に変更して再合成しrnた擬似的なささやき声の単音節同定実験を行い，rnささやき声に関しては有声破裂音の59% と有声rn破擦音の48% が同じ調音様式の無声子音に聴きrn取られ，擬似ささやき声においては無声破裂音rnおよび無声破擦音の31% と47% が同じ調音様rn式の有声子音に聴取された。ささやき声と擬rn似ささやき声ではスペクトルの傾斜が異なるたrnめ，これらの有声子音と無声子音の知覚にはスrnペクトルの傾斜が大きく関与する可能性がある。