「スケルトン•サイクロトロン」用REBCOコイルシステムの開発

摘要

進行がhに効果が期待されているα線核医学治療のためのα線放出RI(~(211)At)製造用超小型•高強度•出力エネルギー可変の加速器「高温超伝導スケルトン•サイクロトロン（HTS-SC)」の開発を進めている（Fig.1)。従来AVFサイクロトロンにおいては、ビーム加速のための磁場形成に鉄芯が使用されてきたが、本装置では、空芯のREBCOコイルシステムのみでビーム加速に必要となる磁場を発生させることを目指している（Fig.2)。鉄芯の磁化特性の非線形性を考慮する必要がないため、出力エネルギーを変化させることができ、PET用RI製造等への応用など多機能化(世界初の試み）が期待できる。ここでは、HTS-SC用REBCOコイルシステム実現のための基盤技術の開発状況の概要を報告する。