SI 住宅排水横枝管システムへの節水形大便器の適応に関する研究: 搬送性能評価と配管設計の検討

摘要

本研究では、SI 集合住宅のプラン分析から、排水横枝管モデルを設定し、節水形大便器を接続した際の各種代用汚物を用いた搬送性能を把握した。その結果、総合させれば現在の優良住宅のBL 基準の代用汚物は洗浄水量5.0L においても15m 程度は流すことができるが、これより厳しい条件では、十分な搬送距離を確保できない可能性がある。よって、SI 集合住宅においては配管長が10m を超える場合には、5.0L ではなく8.0L 程度の余裕のある能力の大便器を選定することも配管条件やトイレットペーパーの混入による配管内の負荷の増加に応じて必要と考えられる。