顔の方向を利用した電動車椅子の操作インタフェースの開発

摘要

近年，福祉分野において電動車いすは移動手段として有効であると考えられ，需要が高まりつつある．操作はジョイスティックによるものが主流となっているが，手腕に何らかの障害を持つユーザは，口や顎等で操作する必要があり，長時間の使用は大きな負担となる可能性がある．そのため，ジョイスティックを使用しない非拘束型インタフェースが必要となってくる．そこで本研究では，操作者の顔の向きを利用した非拘束型インタフェースの開発を行った．ここでは，鼻孔の面積および座標に着目し，画像処理により顔の向きを認識するシステムを構築した．さらに，開発したインタフェースを電動車いすの操作に適用した．