タイヤ加速度情報を用いたタイヤ摩耗量推定技術検討

摘要

車両において，路面と唯一接するタイヤの状態や路面情報を把握することは，安全，安心の観点等から重要である．近年，欧米の法制化に伴って，タイヤバルブ装着型TPMS（Tire Pressure Monitoring System）の普及が進hできており，さらに，タイヤの動的状態や路面摩擦係数を検知する為に，タイヤにセンシング能力を持たせたインテリジェントタイヤの研究·開発が，タイヤ各社及び研究機関にて行われている.これまで，インテリジェントタイヤにおいて主に路面状態を判定する検討が行われてきた．中でも，森永らのグループは接地面付近の加速度変化を利用することで，定常走行中でも路面状態を把握可能な技術を開発し，現在，冬季路面管理等に応用されつつある.