ハイブリット車用熱マネジメント予測技術の開発（第3報）－排気性能予測のための輻射を考慮した排気系モデル

摘要

近年、自動車はさらなる燃費向上の為、車全体としてのエネルギや熱を有効利用することが求められている。そのために、複雑な車両システムの熱やエネルギ経路を明確にし、かつ、過渡の熱収支を詳細に検討することが必要となる。第1報にて、熱マネジメント予測シミュレーション技術（エンジン本体系および冷却潤滑系·トランスミッション·強電系冷却システムを統合し、車両全体として検討できる予測モデル）について報告し、第2報においてはお客様の使用環境を考慮すべく、エアコンディショナーおよびヒータを考慮した統合熱マネジメント予測技術開発の検証結果および事例について報告を行った。第3報では、熱マネジメントモデルと排気システムモデルを組み合わせて燃費性能と排気性能をより開発の早い段階で検討できるようにした。ここでは、排気モデルおよび輻射モデルに特化して説明を行う。