伸長型柔軟空気圧アクチュエータを用いたはしご自動昇降ロボットの開発

摘要

近年，橋梁や煙突，トンネルのような社会インフラは建設から50 年以上経過しており，深刻な老朽化が進hでいる．また，国土交通省の調査によると，50 年を超えるインフラの割合は2033 年では50%以上になると予想され，これらすべてのインフラを更新することは非常に困難であると考える．このような問題から，5 年に1 度インフラの点検を義務付けている．現在では，UAV(Unmanned Aerial Vehicle)やはしごの柱に設置し，検査を行うロボットを利用する傾向にある．しかし，UAV などは強風や雨など気象条件に大きく左右される．また，はしごを昇降するロボットは，重量などが非常に大きく(約85kg)，落下した場合，怪我などの被害が出る恐れがある．