超臨界二酸化炭素-水混合溶媒を用いたイチゴ葉からの 抗酸化性成分抽出

摘要

栃木県の特産物であるイチゴの葉部は、果実収穫 後に廃棄される未利用資源である。イチゴ葉に含ま れる抗酸化成分等を回収するプロセスが構築できれ ば、新たなイチゴ利用法の開発に繋がる1)。人体に 対して無害で、環境に対する負荷が小さい超臨界 CO2+水混合溶媒を用いた抽出は、超臨界CO2 の無 極性成分に対する高い溶解力と水の極性成分に対す る溶解力を利用した天然物抽出に有効なプロセスと 考えている。本研究では、超臨界CO2+水混合溶媒 にてイチゴ葉を抽出し、温度·圧力と抽出物収率や 抗酸化性等の関係を評価した。