超臨界二酸化炭素を用いた二酸化チタン表面疎水性処理と ナノコンポジット用フィラー効果

摘要

ナノ粒子は化粧品や薬品等、幅広い分野で利用されて いる。一方で、高い反応性を有し、凝集力が高く、安 定な状態で粒子の分散性を向上させる技術が必要とな る。従来から有機溶媒で有機化合物を溶解し、粒子表 面を修飾する手法がよく用いられるが、廃溶媒の処理 や粒子への残留が問題となっている。本研究では、試 料合成後に溶媒と修飾粒子を容易に分離でき、環境負 荷が少ない等の利点を持つ超臨界二酸化炭素(SC-CO2)を溶媒として用いたTiO2ナノ粒子の表面修飾を行っ た。また高機能性の評価として、複合粒子の熱伝導率 から修飾粒子の機能性を調べた。