画像相関法による切欠き試験片の応力3軸度の評価

摘要

近年，自動車の衝撃安全や燃費の向上を目指し，車体骨格に用いられる金属材料の薄肉化が進められている.しかし，単純に薄肉化するだけでは材料の強度は低下してしまう.そのため，高張力鋼等を使用して高強度化を目的としたマルチマテリアル化が進められている.强度を保ちながら薄肉化を行うために，金属の衝突時の部材変形·破断現象の予測が重要となる.材料の破断ひずみは応力状態に伴って変化するため，破断現象の予測には応力状態の把握が必要となる.材料の応力状態を示す指標には応力3軸度がある.例えば，応力3軸度の値が0のとき純粋せh断の応力状態を示し，1/3のとき単軸引張の応力状態を示し，1/√3のとき平面ひずみの応力状態を示す.