蛍光色素修飾ナノボディを用いた神経伝達物質受容体のイメージング

摘要

脳機能を理解するためのアプローチとして、神経伝達物質受容体の動態解析は非常に重要である。脳組織内のタンパク質の解析手法としては抗体を用いた免疫染色が一般的であるが、分子サイズが大きい抗体（~150k Da）は組織透過性やシナプス間隙へのアクセス性が低いという問題がある。低分子抗体の一種であるナノボディは、抗体と比べて分子量が小さいため(~15k Da)、神経伝達物質受容体の組織/in vivo 免疫染色により適していると期待される。そこで、本研究では神経伝達物質受容体に対する蛍光色素修飾ナノボディを作製し、これを用いた蛍光免疫染色を行った。