力ルバモイル化リボフラビンとメラミン誘導体により形成された キラル超分子ゲルの構造と特性

摘要

リボフラビン（ビタミンB2)は、有機触媒能や酸化還元能、光受容能などの多彩な機能を発現する天然由来のπ共役系有機分子であり、その誘導体を導入した高分子や超 分子はユニークな機能性材料となる可能性を秘めている。なかでもリボフラビン誘導体を自己集合させた超分子ゲルは、高い応答性を示すソフトマテリアルとして 様々な応用が期待されるが、これまでわずかに数例が報告されているのみであった。 このような背景のもと本研究では、従来にない機能を発現するソフトマテリアルの創 製を目指し、リボフラビンを用いた新規なオルガノゲルの開発を行った。