鶏ふhボイラーにおけるクリンカの生成に関する研究

摘要

宮崎県は牛、豚、鶏の飼育が盛hであり、全国でも有数の畜産県である。その中で、鶏についてはブロイラーの出荷数が日本一であり、毎年一億羽以上が出荷されている。飼育時には約30万tもの鶏ふhが発生する。以前は堆肥化して土壌還元が行われていたが、農地に対し発生する鶏ふhが過剰であり、処理しきれないという問題があった。現在は、大型の鶏ふhボイラー及び鶏ふh発電所があり、県内で発生するブロイラー由来の鶏ふhのほぼ全量を燃料として利用している。しかし、鶏ふhは燃焼させると炉壁や熱交換器にクリンカと呼ばれる灰の塊が付着する。そのまま燃焼を続けると熱交換効率が落ちるだけでなく、安定的な運転の妨げになるため、定期的に運転を停止し取り除く必要がある。清掃作業は危険な作業であることに加え、ボイラー停止中は蒸気や電気を得ることができないため、経済的な損失も大きい。