エネルギーハーベスティングデバイスに用いるカリウムイオンエレクトレットにおける電荷蓄積機構の理論的研究

摘要

IoT(Internet of Things)の普及に伴い小型化された様々なデバイスが身の回りに膨大に溢れる社会が訪れる。しかし、現在これらの膨大なデバイス個々への電力供給は大きな課題であり、電池不要でメンテナンスフリーなデバイス作成に自立電源が注目されている。近年、自立電源のために環境発電デバイスであるMEMS(Micro ElectroMechanical Systems)技術を利用した振動発電デバイスが研究されており、そこにカリウムイオンエレクトレットが使われている。エレクトレットとは電荷を半永久的に蓄積する物質であり、イオンエレクトレットではSiO_2中に電荷を蓄える。しかし、その電荷蓄積の機構は未だ分かってない。