自動車室内サイン音の定位制御を用いた視覚情報確認支援における音源定位難易度の影響

摘要

定位制御を用いた，自動車運転中視覚情報確認における方向認知支援について，用いるサイン音の音色による音源定位難易度の違いが及ぼす影響について調査した。ドライバーが方向を認知しにくい音色を用いた場合，視覚情報確認支援に定位制御を用いても見逃しが一定数発生し，またその作業負担も高いと評価された。さらにステアリング操作への悪影響も見られ，運転中の視覚情報確認支援として不適切であった。定位制御を用いた視覚情報確認支援を行う場合は，音源定位が容易な音色を用いる必要があることを確認した。