示差走査熱量計によるセミクラスレートハイドレートの相平衡関係測定

摘要

ゲスト分子が水素結合ネットワークに参加する場合、生成するハイドレートをセミクラスレートハイドレートと呼ぶ。第四級アルキルアンモニウム塩やホスフォニウム塩は、含まれる窒素原子やリン原子、対アニオン種が水分子の水素結合ネットワークに参加する一種のセミクラスレートハイドレートを形成する。イオン性のゲスト分子であるため、イオン性クラスレートハイドレートと呼ぶこともある。