超臨界CO2を抽出溶媒とした連続「液液」抽出に及ぼす 塩の効果

摘要

プロセスのフロー化や有機溶媒の使用量低減は、低 環境負荷のプロセスを構築するうえで重要なテーマと 位置づけられる。そこで我々のグループでは、これに 対応するプロセスの一つとしてグリーンな溶媒である 超臨界 CO2 を抽出溶媒として水溶液から目的物の抽 出·分離を連続かつ高速に行うことができる技術を開 発した[1] 。これまでにバニリンをモデルとして10 s 以 内に平衡抽出率が得られること[1] や、黑液やクロス カップリング反応後モデル溶液など塩を含む溶液から も目的物を高い収率で得られることを明らかにしてき た[2-3] 。プロセス溶媒中には塩が含まれていることが多 く、塩を含hだ溶液における物質の分配挙動を定量的 に把握することはプロセス設計上重要である。