原薬合成におけるバッチ·連続生産の モデル化とプロセス評価

摘要

医薬品製造では従来バッチ生産が用いられてきたが、 近年では連続生産の研究·開発が盛hになっている。 既往研究ではフローケミストリー研究としての管型反 応器の応用 1,2) や、シミュレーションを用いたプロセス 設計3) が報告されている。医薬品製造は生産スケールが 小さく、連続生産では径が細いことで層流となり、不 均一性が生じる可能性がある。しかし、この不均一性 が与える影響はまだ十分検討されていない。本研究の 目的は、原薬合成の反応器に着目し、バッチ·連続生 産のモデル化とプロセス評価を行うことである。抗マ ラリア薬 Artemisinin を対象に不均一性を考慮したモデ ル化と収率による評価を行い、プロセス選択に向けた 知見を得る。