北海道における省力的放牧草地としてのケンタッキーブルーグラス（Poa pratensis L．）、シロクローバ（Trifolium repens L．）混播草地の適性評価: 2．連続放牧条件における牧草生産性と葦種構成

摘要

北海道中央部のケンタッキーブルーグラス、シロクローバ混摘草地にホルスタイン種去勢牛（放牧開始時の平均体毛200kg．月齢6ヶ月）を草丈10，20cm程度の短単利用で連続放牧し，牧草生産性を調査した。地上部乾物垂の増加速度は4．4－5．6g／m~2／Hで季節変化が小さく，省力的な放牧に適していた。 放牧草のTDNおよびCP含量はシロクローバの混播により高まった。 ケンタツキーブルーグラスの乾物垂構成割合は約50％，地下茎長は約340m／m~2で／その後の草種構成の変化を推移確率で予測したところ安定性は高かった。 以上により，ケンタッキーブルーグラス、シロクローバ混播草地は北海道の省力的な放牧利用の基幹車種としての高い適性を有すると結論した。