PS-Rh~((III))NPs による水中でのアルケンとアリールボロン酸との酸化的カップリング反応

摘要

一般的に金属ナノ粒子は水中での反応に有用な触媒であると考えられ、これまで数多くの金属ナノ粒子が開発されてきた。一方、金属ナノ粒子の価数は触媒活性に大きな影響を及ぼす。例えば、ポリスチレン担持PdO ナノ粒子(Pd~((II))種)は水中でのブロモアレーンとアリールトリメトキシシランとの檜山カップリング反応に対して高い触媒活性を示すが、ポリスチレン担持Pd ナノ粒子(Pd~((0))種)は檜山カップリング反応に触媒活性を示さない1)。