アザペンタベンゾコラニュレンをコアとする液晶性分子の合成と性質

摘要

我々は窒素原子を含むボウル型多環芳香族炭化水素である6b2-アザペンタベンゾ[bc,ef,hi,kl,no]コラニュレン[1]をコアとする液晶性分子を合成した。すなわち，周縁部にボリル基を五つ有するアザペンタベンゾコラニュレンに対して鈴木クロスカップリング反応を行い，側鎖として五つの3,4,5-トリアルコキシフェニル基を導入した。