アルゴンの二原子イオンの生成と消滅がFIP MHD発電機の性能に及ぼす影響

摘要

FIP MHD発電機内での電離·再結合過程に関して，Ar_2~+を考慮したレート方程式から電子数密度の緩和時間を求め，以下の結果を得た。1. 電離過程において，Ar_2~+は緩和時間の減少に寄与しない。これは，Ar_2~+の生成は準安定準位の原子同士の結合ではなく，Ar_(jc=3/2)~+と基底準位にある原子の結合により生じており，Ar_2~+が生成されることによる電子数密度の変化が小さいためである。