多成分系凝集モデル（MCAM)を用いた溶剤脱れき装置の抽出物予測

摘要

ァスフアルテン（As)は環境条件によって容易に凝集し、石油産業における原油生産から輸送·備蓄、さらに精製の各部門において、管の閉塞や触媒の失活といった様々な問題の主原因のーつとなっている。Asの凝集·析出の制御技術の実用化が期待されているが、その挙動は非常に複雑であるため、これまではそれを定量的に予測し制御する方法が確立されていなかった。そこで、2011年度から2015年度にかけて実施した「重質油等高度対応処理技術開発事業」において、ハンセン溶解度パラメーター（HSP)を用いて、重質油の組 成.構造情報に基づき成分の溶解·凝集·析出挙動を 定量的に予測できる多成分系凝集モデル(MCAM ： Multi Components Aggregation Model)を作成した。