マイクロ押出成形におけるペースト特性と成形及び焼結フィラメントの構造評価

摘要

マイクロ押出成形は任意の形状に直接成形可能な技術である Additive manufacturing の一つであ る。可塑性を持つペースト材料を口径数百 μm のノズルから押し出し、微細な線状にして描画や積層させるこ とで構造体が得られる。ペーストには細いノズルを通るための可塑性や押出後に潰れないような保形性など の特性が要求される。従来、この方法でセラミックス粉を原料とするペーストから格子構造体や monolithic 体などの様々な形状物が成形され、焼結体の作製が報告されているが、ペーストの性状や特性、フィラメン トの微構造などの要素技術についてはあまり公表されていない。そこで本研究では微細なシリカ球を用いて、 セルロース等と混練することでペーストを調製し、ペーストの性状評価や成形因子が押し出されたフィラメ ントの微構造に与える影響を検討することを目的とした。