3C14UAV とUGV を使用した洞窟計測探査と環境地図成

摘要

近年，月や火星の表面において数多くの縦孔がNASA やJAXA の探査機によって発見された．これらの中には，断面径が大きく長大な溶岩チューブ洞窟の天窓(skylight)と推定されるものもある（図1, 2）.縦孔の底部につながる横穴（地下空洞）は放射線?紫外線や隕石の衝突から防護されている天然のシェルターであり，月?火星の形成史を辿る上で優良な露頭として学術的に期待されている. 地表に較べて内部の温度変化が少ないと推定されることから，観測機器の設置場所として，また，将来的な月基地や火星基地の候補地としてメリットが大きい. 既に世界の宇宙研究機関は地球外天体における縦孔?地下空洞探査に向けたプロジェクトを始動している． 日本では『UZUME 計画(Unprecedented Zipangu Underground ofthe Moon/Mars Exploration 古今未曾有の日本の月/火星地下世界探査) 』がJAXA 宇宙科学研究所のリサーチグループを中心として進められている．