酵素で修飾した導電性多孔質ポリピロール電極を有するフレキシブルグルコースバイオ燃料電池

摘要

近年、ヒトの体内に存在するグルコースを使用し発電する酵素バイオ燃料電池の実用化が期待されている。それらは、常温、常圧、中性付近での動作が可能なためである）。しかし、これら多くのデバイスは皮下や体内で使用したとき、脆く柔軟でないガラス基板で作られているため問題を引き起こす。近年、福士らは生体適合、高温安定性、柔軟性に優れたポリイミド（PI）シートを基板として利用しフレキシブルバイオ燃料電池を製作した。しかし、このデバイスの電極に使ったカーボンは柔軟性を兼ね備えておらず曲げているうちにデバイスのカーボン電極が剥がれてしまう。それゆえに、より柔軟な電極を使って作る必要がある。