樹脂フォーム／ゴム積層材の接触·摩擦挙動に及ぼすゴムの機械的性質の影響

摘要

一般的にシューズソールは，樹脂フォーム材及びゴム材を主材料としたミッドソールとアウターソールでそれぞれ構成されており，着用者により発揮された力は，ミッドソールを介してアウターソールから路面に伝達される．そのため，シューズのグリップ性設計においては，路面と直接接触するアウターソールのみならずミッドソールを考慮したソールの摩擦挙動の把握が望まれる．これまでに筆者らは，樹脂フォーム／ゴム積層材の静·動摩擦係数は，フォーム積層厚比率に依存し変化することを明らかにした．本研究では，樹脂フォーム／ゴム積層材の接触·摩擦挙動に及ぼすゴムの機械的性質の影響について，接触状態及び接触面積を明らかにすると共に，静·動摩擦係数と樹脂フォーム積層厚比率及び積層材の弾性率との関係について検討を加えた．