(P19-P118)非金属元素の添加がTiFe系合金の初期活性化および水素吸蔵放出特性に及ぼす効果

摘要

TiFe合金は、常温?常圧付近において水素吸蔵放出が可能であることから、定置用水素貯蔵システムに利用される水素貯蔵材料の中でも最も有望な材料の一つとしてあげられる。TiFe合金における課題の一つが、450°C、数MPa以上の高温?高圧での活性化処理が必要なことである。この活性化処理に関して、OやS等の非金属元素を添加することによる初期活性化の改善および水素平衡圧力の変化等が報告されている[1][2]。しかし、それらの効果が引き起こされる詳細については明らかではない。そこで本研究では、OおよびSの添加量の異なるTiFeO、TiFeS合金を作製し、組成の違いが初期活性化や平衡圧力の変化等の水素吸蔵放出特性に及ぼす影響を評価した。