(156-0596)カルシウム添加したマグネシウム合金の擬似体液中における分解挙動

摘要

使用後の抜去手術が不要となることから、生体内分解性と高強度を併せ持つ骨固定用デバイスの開発が期待されている。その候補として期待されているのが生体必須元素の一つであるマグネシウムであるが、その強度は低い値にとどまり、その高強度化が必要不可欠である。我々の研究グループでは、同じく生体必須元素であるカルシウムを固溶させた新規合金を作製するとともに、その内部組織制御により高い強度を有するマグネシウム合金の開発に成功した[1]。骨固定用デバイスとして、重要なもう一つの性質である生体内分解性を理解するにあたり、本研究では、種々の期間について浸漬試験を実施し、擬似体液中における同合金の分解挙動の解明を試みた。