電子連動装置の障害復旧におけるRAMS評価指標と機能縮退運転

摘要

一方、鉄道分野で重要性を増している国際規格IEC62278 のRAMS規格では、安全性と輸送への影響を考慮したアベイラビリティを重要な指標としている。しかし、現行RAMS は、信頼性の向上とシステム構成の改善を中心に議論されおり、アベイラビリティをさらに向上させるためには、鉄道事業者の視点でアベイラビリティ向上のための障害復旧方法についても検討する必要がある。本論文では、電子連動装置における過去の障害復旧データをもとに障害復旧における輸送への影響を定量的に評価するRAMS指標について検討するとともに、機器故障時に本線通過進路のみを使用する機能縮退運転の有用性を明らかにする。