芸術家との協働根拠と芸術作品の配置形式の関係建築家と芸術家の協働性に関する研究（2)

摘要

芸術家との協働に関する建築家の設計論からは、前編で検討した協働根拠とあわせて、建築と芸術作品の実体的水準の関係に関する記述を読み取ることができる（図1)。本編では、建築における芸術作品の種類と配置場所の形式（以下、配置形式）を検討し、協働根拠と協働形式との対応をみることで、現代日本の建築家の設計論における芸術家との協働性のー端を明らかにすることを目的とする。