高感度磁気センサとドローンを用いた磁気探査装置と信号源推定技術の開発

摘要

我々は，高温超伝導SQUIDやフラックスゲート磁束計などの高感度磁気センサをドローンに搭載した磁気探査装置と，これを用いて計測したデータから信号瀕位置を推定する手法を開発している［1］．今回，3軸フラックスゲート磁束計を2個搭載し，これらの出力差分を電子的に求めることで軸型グラジオメータを構成し，比較的狭い範囲を対象として空中で磁気分布を計測する磁気探査装置を開発した．測定範囲に磁石を磁気ダーゲットとして配置し，上記装置を用いて磁場分布を計測し，測定データに関して順問題解析を行うことで，実験データに対する検証を行った．また，Matlabを用いて測定データから磁場信号源の位置を推定する逆問題解析ソフトを開発し，順問題解析により得られた磁場分布，および実験により計測した磁場分布に対して逆問題解析による信号源推定を行い，装置および手法の評価を行った．